鳥取県大山町で水揚げされた魚の頭に、まるでトナカイの角のようなものが生えているとSNSに投稿され話題となっています。
海からやってきたクリスマスの使者なのでしょうか?


SNSへの投稿
「変なツノのカワハギ。クリスマスも近いし、トナカイを意識したんだろうか」

SNSに投稿された画像の魚の頭には、先端が3つに分かれた角のようなものがついています。

BSS取材班は、この魚が揚がったという鳥取県大山町の御来屋漁港に向かいました。

SNSの投稿者 加藤紀之さん
「こちらが見つけたカワハギになります」
 
いました!確かに頭の角は、まるでトナカイを思わせます。

SNSを投稿した漁師の加藤紀之さん。大山町沖合で漁をしていたところ、同僚の男性が、網に引っかかったこの魚を見つけたということです。

第一発見者 阪本正晴さん
「よく見ると3つ角があるんじゃないかと思って。えー何これー!と思ってびっくりして。パッとみた瞬間、トナカイにしか見えなかった」

この角は一体なんなのか?
水産試験場に聞いてみると…。

鳥取県水産試験場 底魚資源室 藤原大吾研究員
「これはウマヅラハギですね。ウマの頭の形に似ているんで、ウマヅラハギって呼ばれ方をされている」
 
魚の正体は、カワハギの仲間で「ウマヅラハギ」。
そして、角のようなものは実は背びれのとげで、通常は1本のみ生えているとのこと。

以前、この魚の養殖実験をしていた藤原研究員も、先端が3本に分かれた個体は初めて見たということです。

鳥取県水産試験場 底魚資源室 藤原大吾研究員
「生まれつきこういう角なのか、もしくはここに何か傷がついて3方向に分かれたってことは考えられるが、はっきりした原因はわかりません」

県内の漁師によると、年に1,2回とれることもあるということです。

しかし、このタイミングで現れた3本に枝分かれした角を持つウマヅラハギ。
本当にクリスマスの使者なのかもしれません。