ロシアのプーチン大統領はアメリカとの関係について「トランプ氏の登場でトンネルの先に光が見えてきた」と述べました。

プーチン大統領は22日、原子力開発の拠点であるロシア西部ニジニ・ノブゴロド州の閉鎖都市・サロフで行われた会合に出席しました。

プーチン氏はアメリカとの関係について、「極めて低い水準にとどまっているが、トランプ氏の登場によって、ようやくトンネルの先に光が見えてきた」と述べ、関係改善に期待感を示しました。

15日の米ロ首脳会談後、省庁や企業レベルでの交流が続いていると強調し、北極圏やアラスカでの協力についてアメリカ側と協議していると述べました。ただ、トランプ氏が調整を進めるウクライナのゼレンスキー大統領との首脳会談については言及しませんでした。

さらに、ソ連時代からの核開発の歴史を振り返り、「強固な核の盾を築き上げた。世界における核の均衡はわれわれの真の勝利となった」などと述べ、ロシアは核大国だと誇示しました。