国連は、イスラエル軍が侵攻を続けるパレスチナ自治区ガザで、北部の都市などが「飢饉」に陥ったと発表しました。

国連は22日、食料危機の程度を示す分析を発表し、北部ガザ市やその周辺で、5段階のうち最も深刻な「飢饉」に陥ったと明かしました。

対象となるのは、ガザの全人口の4分の1にあたる50万人以上に及ぶということですが、来月末までにガザ中部や南部にも拡大するとも予測しています。

ガザ市ではイスラエル軍が制圧に向けた軍事作戦を始めていて、今後、人道状況のさらなる悪化が懸念されています。

これに対しイスラエル首相府は声明を出し、「報告書はまったくのウソだ」と反論。「イスラエルは飢餓政策をとっているわけではなく、飢餓を防ぐ政策をとっている」などと主張しました。