牛にも難産があり、逆児や大きく育ちすぎているケースがあるのですが、その確率は初産の場合10頭に1頭とされおり、決して珍しいものではありません。
こうした中、宮崎大学は、牛の難産を予測し、遠隔で獣医師が診療できるシステムの開発に着手したと発表しました。
高齢化が進み、離農者も多い中、ICT技術で畜産業界の課題解決を目指します。
宮崎大学が乗り出した「牛の難産の早期予測」。
工学部のThi Thi Zin(ティ ティ ズイン)教授の研究室では、これまで、画像処理の技術を用いて、母牛の行動パターンから出産のタイミングを予測する研究を続けてきましたが、難産を予測するのは困難となっていました。
そこで、今回、電波やアンテナの研究を行っている熊本大学の福迫 武 教授の研究室と母牛の難産を予測できるシステムの研究開発に共同で取り組むことになりました。
(熊本大学先端科学研究部 福迫 武 教授)
「九州ということで畜産王国と言われているので、(農家は)大変な仕事をされていると思うので少しでも楽できるように、従事される方が少しでも増えていければ」
開発するシステムでは、これまでの画像処理に加え、電波によって母牛の心拍や呼吸数を検知し、それらをAIで解析することで、難産の早期予測を可能にするということです。
共同研究の期間は4年間で、宮崎大学と熊本大学では、将来的に、遠隔診療のシステムも合わせて獣医師が遠方の農家にリアルタイムで助産の指示ができる環境を整えたいとしています。
(宮崎大学工学教育研究部 Thi Thi Zin 教授)
「宮崎では(畜産)農家も多いので、宮崎大学で開発した技術がより身近に使えるようなところまで持っていきたい」
県内では山間部にも牛農家が多くいますが、分娩の際に異常が発生しても獣医師がすぐに駆け付けられないという現状があります。
早期に難産を発見し、遠隔診療が可能になると、そうした課題の解決につながると期待されます。
注目の記事
【ボクシング重岡銀次朗さん】元世界王者のリング事故から1年…麻痺と言葉の壁に直面しながらも「兄弟で前へ」

病で倒れた技能実習生を襲った不法滞在の危機“想定外”の長期療養に直面したベトナム人青年「今回は特例」で終わらせない 問われる受け入れ環境の整備

【天気頭痛】「気圧が原因」は思い込みかも…痛み止めの飲みすぎで慢性化、脳卒中などの見逃しリスクも 「日誌」で自分のパターンを知って対策【医師が解説】

「午前3時にギャー」夜泣きに悩むママを救う“深夜限定カフェ” 『10人に1人が産後うつ』の時代を救う拠り所の理想と現実 新潟市西蒲区

生乾き臭は “菌の代謝物” だった… 今年の梅雨こそ しぶといニオイと離れたい『部屋干しの正解』

「今更苦労する気はない」旧宮家の男性が語る“男系男子養子案”への困惑 皇室典範改正の裏で議論進まぬ“お金”と“皇位継承”の問題【edge23】









