アメリカとEU=ヨーロッパ連合は、「トランプ関税」をめぐる貿易合意について共同声明を発表しました。しかし、アメリカはEUに対する自動車関税をただちに引き下げず、現状の高い関税のままで維持するとしています。

共同声明は、先月合意していた内容をより明確にするためのもので、▼アメリカはEUからの輸入品の大部分に「相互関税」を15%とするほか、▼医薬品、半導体、木材の税率は15%を上限にするとしています。

ただ、27.5%から15%への引き下げで合意した自動車関税については、ただちに引き下げは実施されず、当面、27.5%の高い税率が維持されることになりました。

EUがアメリカ製品への関税撤廃などの法案を提出した段階で、自動車関税の引き下げを実施するとしています。