ロシアのラブロフ外相はウクライナとの首脳会談を実施するためには事前にすべての問題が十分に検討されるべきだとし、早期の開催は難しいとの認識を示しました。
ロシアのラブロフ外相は21日、インド外相との会談後の会見で、プーチン大統領とゼレンスキー大統領の首脳会談をめぐり、「事前にすべての問題が十分に検討され、専門家や閣僚が適切な提言を準備すること」が条件になるとの考えを示しました。
そのうえで、「合意文書に署名するウクライナ側の代表者の正当性に関する問題も解決されなければならない」と強調しました。
ロシアはこれまで、ゼレンスキー氏について、任期がすでに切れた「非合法な大統領」だと主張していて、ラブロフ氏のこうした発言は早期の首脳会談の開催が困難との認識を示した形です。
また、欧米が議論を進めるウクライナへの「安全の保証」をめぐり、ラブロフ氏は「ウクライナに外国軍が駐留することは受け入れられない」と指摘しました。
これに先立ち、ラブロフ氏は20日、ロシアとウクライナが2022年春に協議したとする「安全の保証」に関する提案に言及し、「ロシアもこの案を支持していた」と述べました。
この提案では、国連安保理の常任理事国であるアメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシアなどが「平等の立場」で参加するとされ、ロシアとしては国連安保理のように拒否権を持つ枠組みを想定している可能性もあります。
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