静岡県湖西市の湖西市消防本部は、同市内に設置された「消火栓ホース格納箱」の一部で、ホースの先に取り付ける「筒先」と呼ばれる部品を紛失したと発表しました。同市消防本部では何者かに盗まれた可能性があるとして、警察に被害届を出しました。
紛失が確認されたのは、湖西市内1260か所に設置された消火栓ホース格納箱のうち、27か所です。筒先とは、消火活動に水を遠くに飛ばすため、ホースの先に取り付ける部品で、放水時の必需品です。
同市消防本部によりますと、7月27日に消防団第2分団が消火栓の自主点検をしていたところ、古見地区の格納箱3か所で筒先がないことに気付きました。その後、7月末までに市内全域で緊急点検を行ったところ、合計27本(20万円相当)がなくなっていたことがわかりました。27本のうち、17本が真ちゅう製、10本がアルミ製で、特に古見地区や鷲津地区での紛失が集中しているということです。
消火栓ホース格納箱は、火災が起きた際、地域住民が初期消火などに使うため、施錠されていませんでした。
同市消防本部では今後、紛失箇所にアルミ製の筒先を補充するとしていて、「格納箱付近で不審な人物や車を見かけたら、警察へ通報してほしい」と呼びかけています。