静岡県伊東市の3つの経済団体が8月20日、田久保真紀市長に対して辞職を求める要望書を提出しました。

「伊東市には、お金を落としたくない」こうした声も聞かれる中、伊東のイメージ低下による経済の停滞が懸念されています。

<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
「午前9時40分です。今、田久保市長が登庁してきました」

<記者>
「きのう、ぶらさがりに答えた中で記者に不満があった…」

<伊東市 田久保真紀市長>
「お疲れ様です」

報道陣の質問をさえぎるように市長室に向かった田久保市長。8月20日は、経済界に動きがありました。

<伊東商工会議所 齋藤稔会頭>
「早急に自ら市長職を辞し、民意を問うことを決断されるよう要望します」

田久保市長に要望書を提出したのは、伊東商工会議所の齋藤稔会頭など市内3つの経済団体のトップ。市政が混乱し経済が停滞しているとして、辞職を求めました。これに対し、田久保市長は...。

<田久保市長>
「ご要望の方は真摯に承りましたので、考慮させていただきたい、そのように思っております」

<記者>
「考慮するとはどういうことでしょう?」

<田久保市長>
「...」

一方、経済界のトップは…。

<伊東観光協会 稲葉明久会長>
「市長であるトップが(伊東の)イメージを落としているのは間違いない」

<伊東温泉旅館ホテル協同組合 北村太一理事長>
「一番懸念されるのは、伊東市のイメージダウンによって(観光客が宿泊の)予約すらしないこと」

経済へのマイナスの声が実際に届いている観光施設もあります。「道の駅伊東マリンタウン」で、客からのアンケートを見せてもらうと…。

<滝澤キャスター>
「『間接的に田久保市長の給料になると思うと、伊東市には、なるべくお金を落としたくないと思ってしまいます』と書いてありますね」

<伊東マリンタウン 杉本仁常務取締役>
「かなりショックでしたね」

さらに、伊東マリンタウンで受け付けているふるさと納税のクーポン券の8月に入ってからの寄付額は、2024年の同じ時期と比べて約300万円減少しているということです。

<杉本常務取締役>
「秋の観光シーズン、また年末に向けて、市政が混乱しているのを防いでいただくようにお願いをしたい」

地域経済への影響が指摘される中、一刻も早い市政の正常化が求められます。