宮城県多賀城市の東北歴史博物館で開催中の「世界遺産 縄文」の展示の中からここを見てほしい!というポイントを紹介します。

小さな足形や手形。

約4000年前、縄文後期の子どものものと見られています。

現代でも、生まれたばかりの赤ちゃんの手形をとること、ありますよね。

こうした手形、足形土製品は縄文時代の親子の絆を感じさせる出土品。

薄い板状の粘土に赤ちゃんの手や足を押し当ててその形を写し取ったものです。

東北歴史博物館・学芸員 小野章太郎さん
「縄文人の平均寿命はすごく短い。みんな若くして亡くなったのではなくて、乳幼児の死亡率が高かったから短い、と言われる。その中で子どもが生まれて成長した証として手形足形を残していたと考えられる」

ほかに、子どもの手形や足形は、埋葬された人の形見として一緒に墓に入れられていることも。縄文時代からいまも変わることのない家族の絆を示しているのかもしれません。