アメリカのトランプ大統領は、ウクライナへの「安全の保証」をめぐり、ウクライナの国境防衛のために現地にアメリカ軍の地上部隊を派遣することはないとの考えを明らかにしました。

19日、「FOXニュース」の番組に電話で出演したトランプ大統領は、ウクライナへの「安全の保証」について、フランス、ドイツ、イギリスの国名を挙げて次のように話しました。

アメリカ トランプ大統領
「安全保障の問題では彼ら(欧州の首脳ら)は現地に兵士を派遣する用意がある。我々は彼らを支援する用意がある。特に防空面などであれば」

また、アメリカ軍についてはウクライナの国境防衛のために地上部隊を派遣することはないと否定したうえで、防空面で支援を行う可能性を示しました。

また、アメリカの政治サイト「ポリティコ」は19日、ロシアとウクライナの首脳会談およびトランプ氏を交えた3者会談の開催地について、アメリカ政府がハンガリーの首都ブダペストを第一候補として調整していると伝えました。

ハンガリーのオルバン首相はトランプ氏に加えてプーチン氏とも親しいことから、ウクライナにとって不利な候補地になるとの指摘も出ています。

ホワイトハウスのレビット報道官は、開催地について「確認も否定もできない」とした上で、「両国と協議しており、多くの選択肢を検討している」と話しました。