宮崎市にある明星視覚支援学校のフロアバレーボールチームに注目します。7年ぶりの出場となる全国大会で悲願の日本一を目指しています。
中学部の3年生から高等部で学ぶ42歳まで 少数精鋭の6人

県内唯一の盲学校、明星視覚支援学校。
全校生徒16人の小さな学校に、この夏、明るいニュースが舞い込んできました。
学校をあげて取り組んできたフロアバレーボールで九州大会を制し、7年ぶりに全国大会への切符を掴んだのです。

その快挙を成し遂げた選手たちが、中学部の3年生から高等部で学ぶ42歳まで少数精鋭の6人で、全員、弱視の状態です。
(長野功助主将・42歳)
「やっぱり6人でボールをつないで、それが得点になったときがいちばんうれしいし、楽しい瞬間です」

床上30センチに張られたネットの下でボールを転がして打ち合うフロアバレーボール。
前衛の3人はアイシェードを付け、後衛の3人はその見えない状態の前衛に指示を送ります。




ボールがバックゾーンを通過し、外に出れば得点です。
チームの注目選手は
キャプテンを務めるのは、高等部3年の長野功助選手、42歳。
以前は理学療法士として働いていたものの、視力が低下。2年前、鍼灸師の資格取得を目指してこの学校に入学し、フロアバレーに出会いました。


司令塔として、後衛から前衛の3人に的確な指示を送ります。
(長野功助主将・42歳)
「いろいろ準備をしてくださった先生方、地域の方や企業の方が色んな形で支援をしてくれたり、応援してくれたりするおかげで良い準備ができた。6人で力を合わせて、優勝目指して頑張っていきたい」
一方、前衛の注目は高等部1年の永野敦大選手。
鋭いスパイクでチームを勝利に導くポイントゲッターです。

(永野敦大選手・15歳)
「ボールの音とか、常に耳に集中しながら動いていかないといけないので、とても感覚が研ぎ澄まされるポジション」

永野選手のスゴ技は、手をたたく音だけを頼りに相手コート上のカラーコーンに向かってサーブ。
見えていても難しい技術ですが、見事、的中させました。
(永野敦大選手・15歳)
「全国大会では全ての力、スパイクやボールを追いかける、ブロックなどチームとの連携を最大限発揮して、自分のベストを尽くしたい」

学校の、そして宮崎の「明るい星」に
チームは、17日、社会人チームとの練習試合で最終調整を行いました。
試合はセットカウント2対0のストレート勝ち。全国大会へ向け準備万端です。

学校の、そして宮崎の「明るい星」に!
明星視覚支援学校の7年ぶりの大舞台がいよいよ幕を開けます。

(片淵隆太郎監督)
「九州の盲学校で全国優勝したことがある学校がまだないので、ぜひ、優勝を目標に頑張りたいと思う」

全国大会は、19日から北海道で開催され、明星視覚支援学校は20日に初戦を迎えます。
日本一に向かって宮崎から応援しています!

※MRTテレビ「Check!」8月18日(月)放送分から