静岡県伊豆市などで火災が発生したときに活用する「消火栓」のホースの先端にある金属製のノズルが「格納箱」から大量に盗まれていたとみられることが分かりました。格納箱に鍵をかけることは難しく現場は対応に苦慮しています。
伊豆市月ヶ瀬の国道沿いに設置されている消火栓の横、ホースなどを収めた格納箱に異変が見つかったのは6月下旬。住民が格納箱の扉が開いていることに気づき、中を見るとホースに取り付ける金属製ノズル「筒先」がありませんでした。
<月ヶ瀬区 内田明さん>
「月ヶ瀬区内を全部点検すると4ヵ所で筒先がないことが判明しました」
伊豆市が調べると月ヶ瀬がある湯ヶ島地区で20本の筒先がなくなっており、伊豆市全体では計57本が被害に遭っていたことがわかりました。
<伊豆市天城湯ヶ島支所 飯塚拓也副主任>
「これがないと、中にホースがあって消火栓があっても、炎を消すことは難しい。水がただドバドバ出るだけで、コントロールもできない。水が届かなくなるので、筒先がないと初期消火は難しい」
消火栓にホースだけをつなげても水は手元に落ちるだけで遠くに飛びません。ホースに「筒先」をつけると水は勢いよく前に飛び、どこに向けて放水するかコントロールもできます。
伊豆市内には消火栓が1400か所ありますが、担当者は対応に頭を悩ませています。
<伊豆市危機管理課 山本和喜消防主任>
Q.鍵をかけておくというのは現実的には?
「有事の際に皆さんが使用するのに、施錠してあると格納箱を開けられない」
初期消火で使うためにも「格納箱」に鍵をかけることはできません。伊豆市では警察と連携してパトロールを強化するほか、住民の見守りの目による盗難被害抑止に期待しています。
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