県出身の兵士とその兵士が愛したヒョウ「ハチ」の銅像が完成し、除幕式が開かれました。

ヒョウのハチと兵士の銅像は高知市追手筋の「おまち多目的広場」南側に建立

高知市追手筋の「おまち多目的広場」南側に建てられたのは、県出身の兵士故・成岡正久(なるおか・まさひさ)さんと、成岡さんが愛したヒョウ「ハチ」の銅像です。成岡さんは日中戦争の最中に拾ったヒョウを「ハチ」と名づけ、大切に育てていましたが、ハチは戦況の悪化に伴い、犠牲となりました。

銅像制作の様子(今年2月・仁淀川町)

その後、旧高知市子ども科学図書館にハチの剥製が展示されていましたが、戦後80年を機に平和の尊さを伝えようと、去年から銅像の制作が進められていました。銅像からは戦時中の兵士が動物と心を通わせる姿が感じられます。

▼ハチの像を建てる会 田村千賀会長
「今、余計に戦争を背中で感じられる時代になった。こんな時だからこそ絶対に戦争は終わらせて、二度と起こさない、そういうことをこの地から発信していければ最高に幸せ」

「ハチの像を建てる会」は「銅像を平和教育などにも活用していければ」としています。