お盆まっただ中ですが、コメどころの広島県世羅町で稲刈りが始まりました。米価が高止まりする中、農家にとっては文字通り、実りの秋となっているようです。

向田正彦さん
「だいたい揃うて、熟れ色が来てるんで、いい感じじゃないかと思います」

標高400メートルあまり世羅町黒川地区。県内屈指の農業法人「こめ奉行」の田んぼです。主力品種の一つ「ミルキークイーン」の穂が実りました。

こめ奉行 重田弥生 取締役
「おはようございます。待ちに待った稲刈りの日です。一粒でも多く穫って、たくさんボーナスもらいましょう。お願いします」

最新鋭のコンバイン2台が出動、次々にイネを刈っていきます。先月以降、異常な高温が続きましたが、標高400メートルのここでは朝晩の寒暖差が大きく、水に困ることもなかったということです。

こめ奉行 重田弥生 取締役
「刈り始めなんで少しは青くはあるんですけど、よく出来ていると思います」

去年からの米価高騰を受け、この法人では、ことし酒米や飼料用米の栽培をやめ主食用米の作付け面積を大幅に増やしました。

注目の米価については、全国各地のJAが農家からコメを集める概算金を大幅に引き上げるなど高値で推移しそうです。

重田弥生 取締役
「いい秋を迎えられたと思ってます。農家は儲からないというイメージから少し変わって来て、農業というのが成長産業になって来たような気持ちがしてます」

収穫した「ミルキークイーン」は5kg税抜き4千円台でスーパー「エブリイ」などで販売される予定です。県内各地では盆あけ頃から稲刈りが本格的に始まります。