長崎県五島市の小中学校で、かつての在校生が埋めた「タイムカプセル」の開封式が14日行われました。

明治時代から1990年まで続いた五島市玉之浦町の東小中学校。タイムカプセルは50年前、創立100周年にあわせて記念碑の下に埋められました。

参加者「おー!」

参加者「3,2,1オープン!あれー?」

参加者「写真が消えてる。」

一部は水浸しになっていましたが当時の全校生徒で作った文集が残っていました。

当時 中学1年生 南清さん(63)
「50年後、僕は(町内に)いるかなと思う。そのとき町内はどのくらいの人数か心配です、って書いてますね。懐かしいですね。50年前に人口の減少を心配してたんですね。」

当時 小学1年生 中村智枝子さん(57)
「私は”びょういんになりたい”って書いてる。看護師さんのことじゃない?」
「自分がなれなかった分、うちの娘が看護師になったので嬉しい」

こちらの女性が読んでいたのは、亡くなった夫が書いた文章です。

「問題のない五島などにたじゅうして?移住してじゃない?」

母親「良かったです、見つかって。」息子「なんか意外とまじめだなって。」

母親「五島を危惧する文章で。」

参加者たちは「タイムカプセル」に眠っていた50年前の記憶に、思いをはせていました。