山口県長門市は15日、公共施設の消防設備の工事の発注を怠り、予算を執行しなかったとして、男性事務職員(50代)を懲戒処分(戒告)にしたと発表しました。

市によりますと、男性事務職員は去年、公共施設「ラポールゆや」の管理を担当していました。この施設の火災報知器、誘導灯、電源装置の3件の消防設備の更新工事が予算に組み込まれていると知りながら、発注しなかったということです。

その後も上司に報告をせず、予算を執行しなかったとして、市は14日付で、男性事務職員を戒告処分としました。

男性事務職員は「別の業務に追われていて、キャパを超えてしまっていた」などと話しているということです。

また、男性事務職員の当時の監督者だった観光スポーツ文化部長とスポーツ文化交流課長を14日付で文書訓告の処分に、管理副担当の職員を15日付で文書訓告の
処分としました。

市は、別の予算を出して消防設備の更新工事を行っています。

江原達也長門市長は「市民の信用を著しく失墜することになり、市政を預かる者として心から深くおわび申し上げます」とコメントしています。