日本の夏を彩る花火大会、この時期、各地で開催されていますが、主催者を悩ませているのが花火の価格や人件費の上昇です。そうした中、愛媛県四国中央市はあるプロジェクトに参加しました。
四国中央市土居町で毎年、開かれている「土居夏まつり花火大会」。
およそ3000発の花火が打ち上げられ、去年はおよそ1万5000人もの人が訪れました。
今年は15日に開催が予定されていますが、実行委員会の担当者は頭を悩ませていました。
(四国中央市観光交通課・曽我部知洋主事)
「財政状況として非常に厳しい」
花火の価格と人件費の上昇によって、開催経費が大幅に膨らんでいると言います。
特に高騰しているのが警備費用です。
安全対策の強化にともない警備員を増やしているため、コロナ前と比べコストが3割から4割増えています。
こうした中、市は今年からあるプロジェクトに参加しています。
参加したのはキリンビールのプロジェクト、「晴れ風ACTION」でビール「晴れ風」の売り上げの一部が、花火大会の存続に向けプロジェクトに参加する自治体に分配されます。
さらに、缶の裏の二次元コードを読み取りアクセスすると、寄付をする自治体を選ぶことができます。
また専用サイトからも応援したい自治体に寄付をすることができます。
地元の飲食店も・・・
「無くなるのは最悪勘弁してほしい」
プロジェクトに参加している飲食店で、晴れ風「中びん」を注文すると売り上げの一部が寄付金として積み立てられます。
(飲食店)
「ちょっとでもそういうので地域に貢献できるのはありがたい。とにかく継続して、毎年、楽しみにできるような、そういう形で続いていったらありがたい」
四国中央市は、寄付金を運営費に充てることにしています。
(四国中央市観光交通課・曽我部知洋主事)
「地域が誇る夏の風物詩でもあるので、地域の人に愛されるような花火大会になっていって欲しい」
この「晴れ風ACTION」。愛媛県内では四国中央市のほか、伊方町も参加しています。
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