福岡県筑後市では14日、全身にすすを塗って鬼に扮した子供たちが町を練り歩く奇祭、「盆綱曳き」が行われました。

すすで体を真っ黒に塗り鬼に扮する子供たち。

筑後市久富地区に伝わる奇祭、「盆綱曳き」です。

子供
「ザラザラしてちょっと痛い」「楽しいです」

RKB 瓜生正太郎記者
「全身にすすを塗り鬼に扮した子供たちが出てきました。今から暑い中町内を練り歩きます」

「わっしょい!わっしょい!」

「盆綱曳き」は江戸時代初期から伝わるお盆の伝統行事で、地獄に落ちた亡者をお盆の間だけ綱で引き上げて供養しようとするものです。

朝から強い日差しが照りつける中、40人の子供たちが重さ400キロの大綱を引きながら、およそ4キロの道のりを練り歩きました。

盆綱曳きは1641年とその翌年、大凶作で飢えや病気による子供の死者が相次ぎ、その霊をなぐさめようと始められたとされ、県の無形民俗文化財に指定されています。