観光クルーザーで夕暮れの宮島を楽しめる定期便が、期間限定で運航されています。

桟橋に入ってきたのは、「SEASPICA(シースピカ)」です。観光利用に特化したクルーザーで、G7広島サミットでは、首脳たちが宮島に移動する際にも使われました。そのシースピカで、夕暮れの宮島を楽しむ定期便の運航が8月からはじまりました。

午後6時半、グランドプリンスホテル広島に停泊していたシースピカが動き出します。船内ではサービスとして、広島にちなんだドリンクとスナックが提供されていて、視覚だけでなく、味覚でも瀬戸内を感じることができます。

利用した人は
「子どもと私の母ですね。全部で4人で乗りました。『天国みたい』って言ってたので、まだ夕日見る前ですけどすごく楽しんでもらえてよかったです」

2階のデッキも開放されています。心地よい風を感じられるよう、走る速度も計算されています。午後7時、宮島沖に停泊します。定期船が宮島沖に停泊するのはこれが初めてです。間近に迫る夕暮れ時の大鳥居。乗客は、景色を眺めたり写真や動画に残したりしていました。

宮島の大鳥居を背景に写真を撮ってもらった人は…
「あー良い!ありがとうございます。ええことがあるかもしれんよね、御利益がある」

15分後、シースピカは帰路につきます。徐々に暗くなる空や景色を楽しむため、室内の照明は暗めに設定されています。

JR西日本 松田大祐 広島営業部長
「いま広島にはたくさんの外国の方もいらっしゃってますので、外国の方がクルーズ楽しむきっかけになったらいいなというのもございますし」

瀬戸内海汽船 川渕紀和常務
「瀬戸内の多島美を、宮島の鳥居もそうですけど、楽しんでいただきたいなと思っています」

「SEASPICAサンセットクルーズ」は9月8日まで、毎週金曜から月曜日に運航されています。