先月30日、ロシア・カムチャツカ半島東方沖で発生したマグニチュード8.8の巨大地震について、政府の地震調査委員会は、カムチャツカ半島南部でおよそ1.5メートルの地殻変動が検出されたことを明らかにしました。

地震調査委員会は12日、定例の会合を開き、最新のデータなどを元にこの地震について検討を行いました。

それによりますと、衛星「だいち2号」の解析で、カムチャツカ半島南部では、東側におよそ1.5メートルの地殻変動が検出されたということです。地震調査委員会の平田直委員長は「相当大きな地殻変動だ」としています。

また、今回の地震は、先月20日にマグニチュード7.5の地震が発生した10日後に、マグニチュード8.8の巨大地震が発生したものです。

これについて、平田委員長は「今後さらに規模の大きい地震が発生するかどうかはわからない。8.8というのは非常に大きな地震なので、これ以上大きい地震が数か月や1年の間に再び発生する可能性は低いと思うが、『よくわからない』というのが正解だ」と説明しています。