広島市で個展を開いている動物画家の石村嘉成さんが、夜の動物たちと出会いました。安佐動物公園の「納涼ナイトサファリ」を訪ねました。

ナイトサファリでは、昼間は木陰で休みがちな動物たちが、夜になると活発に動き回り、野生本来の姿を垣間見ることができます。

安佐動物公園 技師 坂本史弥さん
「奥にいるのがグラントシマウマ、あちらがアミメキリン、そして、実はダチョウもいます」

アミメキリンとグラントシマウマは、新しい獣舎へ引っ越し中。普段は公開されてない園路が、ナイトサファリの間、午後7時まで部分開放されています。

石村さんの個展の見所の一つが、安佐動物公園の動物を描いたコーナー。3月、スケッチに訪れました。

坂本さん
「次は、石村さんも絵に描いてもらったクロサイ。クロサイは、結構、雨にあたるのが好きなんで、よく動いています」

この日はあいにくの雨…。アヌビスヒヒは雨宿り中です。そして、マレーバクは走り回っていました。坂本さんは「今日は雨なんで、ちょっと興奮気味です。バク、雨好きなんですよ。結構」と話します。

「あ、ヒョウだ!」
暗闇の中、突然、アムールヒョウが現れます。

坂本さん
「うまく隠れてて見えない。ヒョウのすごさが分かると思うんで、そういう所も夜ならではかなと思いますね」

今回の個展で特に人気なのがピンクのアムールヒョウ。独特の色使いと画面から訴えかけてくるような目力が特徴です。

安佐動物公園 技師 坂本史弥さん
「よく動くところ、ライトアップされてますんで、急にライトのところに飛び出してくるような感覚、臨場感が味わえると思います」
石村嘉成さん
「キャンバスに描いた時と違う、アムールヒョウちゃんの迫力、そして、ヒガシクロサイちゃん、アフリカスイギュウちゃん、そしてグラントシマウマ、アミメキリンも、とてもかわいかったです」

ことしの納涼ナイトサファリは、9月6日までの土曜日に開催され、イルミネーションや、絵本の読み聞かせ、寄席などイベントも予定されています。