岩手県内でクマの出没が相次ぐ中、工事現場などでクマに遭遇した際の対策を学ぶ、企業向けの研修会が盛岡市で行われました。

8日行われた研修会には、盛岡市の廃棄物処理や水道工事などを請け負う会社の従業員や協力会社の社員、さらに地域の住民などおよそ30人が参加ました。
講師を務めたのは、農林水産省の鳥獣被害対策アドバイザーでもある谷崎修さんです。

研修会では、訓練用のクマスプレーを使って5メートル離れた的にスプレーを噴射する訓練や、クマを追い払うための花火を使った訓練が行われました。

(参加した人は)
「ロックを外して噴射までがかなり難しくて、こういう道具があるっていうのは知ってはいるけど使ったことないんで、実際体験したからかなり良かったと思います」
(谷崎修さん)
「きょう実際見てもスムーズに発射できない人もいますから、実際に吹いてみて体験するのが非常に大事だと思います」

参加者の中には、実際に工事現場でクマと遭遇した経験がある人もいます。

県内でクマの出没が相次ぐ中、研修会に参加した人たちは真剣な表情で対策を学んでいました。