なぜ1件しか応募のなかった校名に決まったのか?
鳥取県倉吉市の2つの小学校が統合してできる新しい学校名を決めた条例の廃止を求め、住民グループが、住民直接請求に必要な署名を提出。市長も重く受け止めました。
11月21日、倉吉市選挙管理委員会に署名簿を提出したのは、住民グループ「新校名の再考を求める住民直接請求の会」のメンバーです。
来年4月、倉吉市の「成徳小」「灘手小」の2校を統合してできる学校の校名については、事前に市民から案を募集し、寄せられた341件のうち、150件が地元の地名にちなんだ「打吹」でした。
しかし、その後の検討で決まった校名は、1件しか応募の無かった「至誠小学校」。住民グループは決定の経緯が不透明だとして、倉吉市長に学校名を決めた条例の廃止を求めています。
住民グループによると、集まった署名は10月28日から11月21日までに、直接請求に必要な有権者の50分の1にあたる、764人を大きく超える4984人分に上りました。
新校名の再考を求める住民直接請求の会 平井隆 共同代表
「5000近いこれだけの署名が集まったということは、倉吉市民の方々の熱意を感じた。これだけの署名の声を聞いていただいて、(新たな)条例改正に賛成していただきたい」
提出された署名の数が、直接請求の要件を満たすことが確認されれば、議論は再び、市議会の場に移ることになります。
倉吉市 広田一恭 市長
「これから審査をするというものの、非常に多くの方々が校名のことに関心をもっていただき反対もあるということを重く受け止めた」
この上ない誠実さという意味も込められている「至誠」。直接請求の可否は
来月11日までに確定します。
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