栃木県の林道で大量の畳が不法投棄され、道路は通行止めに。近くに住む方々の生活道路が使えなくなるなど影響が出ています。

Nスタが向かったのは、栃木市にある林道。きれいな緑が広がるのどかな道で、普段はサイクリングやハイキングをする人が多い場所です。しかし今、ある問題が…

栃木市生活環境部クリーン推進課 成瀬友久さん
「4月に不法投棄が確認された場所。畳が10枚ほど、建設廃材がトラック2台相当分」

畳やがれきなどの不法投棄が相次いでいるのです。林道の奥に見えるのは、コンクリートなどのがれきの山。建物の解体工事で出たとみられる廃材、トラックおよそ2台分が捨てられていることが今年1月末に発覚しました。さらに…

記者
「斜面に畳が大量に不法投棄されています」

被害は1件にとどまらず、畳が100枚ほどが捨てられた場所も。路上に捨てられた畳などが通行の妨げになったケースもありました。

市によると、先月までに近隣の11か所で、大量の廃棄物が捨てられていたということです。被害は不法投棄だけではなく…

栃木市生活環境部クリーン推進課 成瀬友久さん
「市が設置した監視カメラが被害にあった場所。1台は盗難、1台は破壊された」

不法投棄を監視する防犯カメラもあわせて4台が盗まれたり、壊されたりしていました。

栃木市生活環境部クリーン推進課 成瀬友久さん
「当然腹立たしいし、強い憤りを感じる。とにかくこういった投棄は阻止したい。処分にも相当な金額がかかるのかな。特に畳の処理が困難、難しい部分があるので高額になるのかなと。(処分費用は)1300万円程度を見込んでいます」

市は、不法投棄が相次いでいるため、環境保全のためにあすから林道を通行止めにするといいます。

近隣住民
「ひどい、少しばかりではない。(Q.道を使えないと不便?)生活道路だから遠回りになっちゃう」
「あんなことするなよな、したら困ります。頭にくるね」

市は警察に被害届を提出していて、警察は廃棄物処理法違反などの疑いで捜査しているということです。