アメリカのNASA=航空宇宙局が月面に原子炉を作る計画を前倒しし、2029年の年末までに建設を目指す方針だと伝えられました。

アメリカの「ポリティコ」や「CNBC」によりますと、NASAのダフィー長官代行は7月31日、2029年の年末までに月面に原子炉を建設するよう指示しました。

これまでは「2030年代の前半」を目指していましたが、同様に月面に原子炉の建設を目指している中国とロシアに先行するため、計画を前倒しするということです。

NASA ダフィー長官代行
「我々は月への競争に挑んでいます。中国との競争です。月面に基地をつくるにはエネルギーが必要です。いくつかの場所では太陽光発電を使う予定ですが、核分裂の技術は極めて重要です。私たちは数百億ドルを使って研究を進めてきました」

ダフィー長官代行は5日、他の国に先駆けてアメリカが原子炉を建設する必要性を強調しました。

計画の前倒しについて、近く詳細を発表する見通しです。