大槌町が整備した東日本大震災の犠牲者を追悼する「鎮魂の森」が完成し、記念の式典が行われました。

5日行われた「大槌町鎮魂の森」愛称「あえーる」の完成式典には、住民の代表や工事関係者などおよそ50人が出席しました。

(大槌町 平野公三町長)
「鎮魂の森あえーるには、震災の記憶を後世に伝えるとともに犠牲者への鎮魂の祈りと、震災復興の支援に対する感謝の場として未来への希望を抱き続ける決意が込められております」
震災犠牲者の追悼を目的とした施設には、大槌町の犠牲者と大槌町で亡くなった人合わせて1272人の名前が刻まれた芳名碑が設けられました。

(岩間敬子さん)
「あったーー!やっと逢えたね・・」
町で震災語り部を務める岩間敬子さんは、父親の行方が今も分かっていません。


(岩間敬子さん)
「私みたいに行方不明者でまだ家族がいる人たちにとって手を合わせる場所、家族と会話ができる場所、そうなってほしいなって思ってます」
追悼施設にはさっそく多くの遺族らが訪れ、震災で亡くなった人たちを偲んでいました。