タイとカンボジアの国境地帯で先月起きた軍事衝突をめぐって、両国の国防当局者が国境問題について話し合う会合がマレーシアで始まりました。

タイ軍とカンボジア軍は先月24日から国境地帯で戦闘を続けていましたが、28日の首脳会談で無条件の停戦に合意しました。

これを受け、両国の国防当局者が国境問題について話し合う「国境委員会」の会合が4日午前、マレーシアの首都クアラルンプールで始まりました。

マレーシアはASEAN=東南アジア諸国連合の議長国として今回の停戦を仲介していて、会合ではASEAN主導の停戦監視団の結成など停戦を維持する方策について話し合われる見通しです。

会合は7日まで開かれ、最終日にはアメリカや中国の代表者を交えた国防相級の会談も予定されています。

一方、カンボジア国防省が3日夜に「タイ軍が国境地帯で攻撃を始める準備をしている」と主張し、タイ軍が否定するなど非難の応酬が続いていて、停戦を維持する仕組みをどこまで整えられるかが焦点となっています。