被爆80年の今年、長崎市の浦上天主堂で世界的ピアニスト・辻井伸行さんらを迎えて「平和への祈り」をテーマにしたコンサートが開かれます。
長崎市のカトリック浦上教会は、80年前に投下された1発の原子爆弾で、信者の心のよりどころだった天主堂が一瞬にして破壊され、およそ8500人の信者が犠牲になりました。
辻井伸行さんの強い希望を受けて8月5日に開かれる今回のコンサートは、長崎市被爆80周年記念事業に採択されています。
原爆からの復興の象徴である浦上天主堂で、辻井さんのピアノ・ソロのほか、辻井さんの趣旨に賛同した、作曲家・ピアニストの加古隆さん、ヴァイオリニストの三浦文彰さんら16人のアーティストも参加して演奏を披露します。
コンサートを前に、辻井さんは「原爆から80年の年月を経た8月5日、爆心にほど近いこの浦上天主堂を舞台に『平和への祈り』と『未来への希望』をテーマに、素晴らしいアーティストのみなさんと一緒にコンサートを開催します。世界では残念ながら紛争が続いている状況ですが、皆様に音楽の力で平和の大切さを想い、希望ある未来を祈願していただけたら幸いです」とコメントしています。