ガザで飢餓が深刻化 G7の一部はイスラエルに圧力

イスラエルが支援物資の搬入を制限したことにより、パレスチナ自治区ガザでは深刻な人道危機が発生。これまでに160人以上が餓死していますが…

イスラエル ネタニヤフ首相
「ガザで飢餓を引き起こす戦略は採っていないし、ガザに飢餓はない」
ガザの飢餓を認めないイスラエル。
7月28日(月)、トランプ大統領が飢餓による深刻な人道危機を認め、イスラエルに距離を置く発言をしたのです。

アメリカ トランプ大統領
「一部の子どもたちは本当の飢餓に陥っている。偽ることはできない。もっと支援に関わっていく」

ガザでの食料配給は、イスラエル軍の関与のもとアメリカが主導する民間団体による4か所に限られていましたが、国際的な批判の高まりを受け、ヨルダンやUAE、フランスなどが物資の空中投下を開始。
国連機関職員(7月30日)
「子どもが…子どもがいるのに」
国連機関が公開した映像には、検問所近くで支援物資の搬入を待ち受ける人たちにイスラエル軍のいる方向から発砲される様子が映し出されていました。

国連機関職員(7月30日)
「やめて、やめて…」
飢餓が深刻化するなか、G7の一部はイスラエルに対する圧力を強めています。


7月29日(火)には、イギリスが飢餓対策などをとらなければパレスチナを「国家承認」すると発表。7月31日(木)には、カナダも条件付きで国家承認の方針を表明しました。
G7で「国家承認」の方針を打ち出したのは先週のフランスも含め3か国となりました。