■フィギュアスケートGPシリーズ第5戦・NHK杯(19日・札幌)
フィギュアスケートのNHK杯は女子シングルのフリーが行われ、世界女王の坂本花織(22)がSP2位からフリーで逆転できず合計201.87点で2位。スケートアメリカに続いてGPシリーズ2連勝とはならなかった。20年、21年のNHK杯(20年は非公認大会)で連覇中の坂本は、90年の伊藤みどり以来となる3連覇を逃したが、12月に行われるGPファイナル進出は決めた。シニア1年目の住吉りをん(19)は自己ベストに迫る得点で3位、SP9位の渡辺倫果(20)は5位だった。優勝はSP首位のキム・イェリム(韓国)。
この日は11番滑走で演技した坂本は、冒頭の2回転アクセルを成功させると、3回転ルッツ、3回転サルコウを危なげなく着氷。さらにコンビネーションスピンで観客を魅了し、3回転フリップからの連続ジャンプも高さをみせた。得点が1.1倍になる後半は、3回転フリップ-3回転トウループでは2本目で少しバランスを崩し、ポイントとなる3連続ジャンプはクリーンに決めたが、最後の3回転ループが1回転になった。
演技後は頭を抱えて悔しい表情をみせたが「まあ、今できることはできたかなと思います」と振り返り、「今シーズンに入って頑張らないといけないっていう気持ちもある中で、自分の頭の中で悪魔と天使が戦っていて“頑張らないと”って言ってる自分と、“もう頑張り疲れた”っていう自分がいたので、そこを今、葛藤中なのでなんとか悪魔をやっつけたいなと思っています」と“坂本節”が炸裂した。
SPで自己ベストをマークした住吉は10番滑走での演技となり、冒頭で4回転トウループに挑戦したが惜しくも転倒。続く単独の3回転ループ、3回転フリップからの連続ジャンプ、3回転ルッツを成功させ立て直すと、後半3回転サルコウで転倒するが、ほかの要素では大きく崩れることなく滑り切った。
4番滑走の渡辺は冒頭のトリプルアクセルはこらえながらも着氷し、続く3回転ループは余裕を持って決めた。さらに3回転ルッツ-3回転トウループの連続ジャンプを降りると、後半は2本の連続ジャンプもクリーンに決め勢いに乗るが、最後の3回転ルッツが抜けてシングルに。演技後は舌を出し悔しい表情をみせるが、得点が出ると少し笑顔をみせた。
演技後、渡辺は「本当にいい経験ができた。カナダではうれしい結果で、NHK杯では悔しい思いとなったので、次の全日本に向けてこれからいい選手になれるようにこの経験を活かしていきたい」と振り返った。大技のトリプルアクセルについては「オーバーターンにはなったが、この大舞台でやれたということが良かった」と評価した。
【NHK杯・女子シングルFS結果】
1位 キム・イェリム(韓国)合計204.49点(フリー132.27点)
2位 坂本花織(日本)合計201.87点(フリー133.80点)
3位 住吉りをん(日本)193.12点(フリー125.11点)
5位 渡辺倫果 合計188.07点(フリー129.71点)
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