ロシアの侵攻が続くウクライナからの避難民の受け入れが日本でも始まっていますが、そのうちの1人の女性が福島県二本松市で避難生活を始めています。戦火をくぐり抜け二本松にたどり着いた彼女は今何を思うのか?実際にお会いし、話を聞きました。
福島県二本松市の畑で農作業を手伝う女性。ウクライナ人のルバン・オリガさん34歳です。現在も続くロシア軍による侵攻から逃れるため隣国のポーランドに避難し、4月5日、政府専用機で日本に入国しました。
オリガさんは来日後、親交のあった独協医科大学の木村准教授の仲介で現在は福島県二本松市の農家の家に身を寄せています。異国での生活に不安を抱えるオリガさんの心を癒そうと13日、市内の畑で地元の農家がオリガさんに農業体験を提供しました。13日に行ったのはジャガイモの植え付け。ウクライナではジャガイモは主食やおかずとしてよく食べられているポピュラーな野菜ということでオリガさんは楽しみながら農作業を体験していました。
(福島県二本松市に避難するウクライナ人ルバン・オリガさん)「(ジャガイモを植えたことはありますか?)もちろんありますよ。とても楽しいです。ウクライナの両親の家を思い出します。そこでも農園をやっているので。」
単身で福島県二本松市に避難したオリガさん。彼女の両親は現在もロシアとの国境からわずか200キロメートルの都市バーフマチで生活していて、連絡はとっているものの心配は絶えないということです。
(ルバン・オリガさん)「両親は彼らの住む都市などウクライナ北部は現在は落ち着いていると話していた。でもロシア軍が多くの地雷を設置しているから一度避難した人は家に帰れなくなっているウクライナの今の状況は説明するのにふさわしい言葉が見つからないくらい(ひどい)」
自然が好きだというオリガさんは福島県二本松市をとても気に入っているということで今後は日本語を勉強しながら避難生活を続けていくということです。
(ルバン・オリガさん)「(二本松の人たちは)みんな親切です。会うたびにサポートや心やさしい言葉をかけてくれるだから何よりもまず日本語の勉強を始めたい」
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