アメリカのトランプ政権は、ウィットコフ中東担当特使らが人道危機が深刻化しているパレスチナ自治区・ガザを訪れ、支援物資の配給拠点を視察すると発表しました。

ホワイトハウス レビット報道官
「あす(1日)、ウィットコフ特使とハッカビー駐イスラエル大使がガザを訪問します。現在の支援物資の配給拠点を視察し、より多くの食料を届ける計画を立てるとともに、ガザの現地住民から悲惨な状況について、直接話を聞く予定です」

ホワイトハウスは7月31日、ウィットコフ中東担当特使とハッカビー駐イスラエル大使が8月1日にパレスチナ自治区・ガザを訪問すると発表しました。支援物資の配給拠点を視察するほか、現地の住民から直接、話を聞く予定だとしています。

レビット報道官によりますと、ウィットコフ氏らはガザへの訪問後、ただちにトランプ大統領に現地の状況を報告し、ガザへの新たな人道支援計画の承認を受ける見通しだということです。

また、ウィットコフ氏らが31日にイスラエルのネタニヤフ首相と会談し、ガザへの食料や支援物資の供給について話し合ったことも明らかにしました。

ガザでは、イスラエルが支援物資の搬入を制限し、栄養失調などによる子どもの餓死が相次いでいて、国際的な批判が高まっています。

トランプ大統領は今週、「子どもたちはとても飢えているように見える」と述べて、ガザでの飢餓状態を否定するイスラエルのネタニヤフ首相に異論を唱えていて、ガザに「食料センター」を設置する考えを示していました。