30日、ロシアのカムチャツカ半島沖で発生した巨大地震を受け、高知県の沿岸部に発表されていた津波注意報は、31日午前、解除されました。
30日午前8時25分ごろカムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.8の地震が発生。県内の沿岸部には、津波注意報が発表され、土佐清水市と室戸市で最大60センチの津波を観測するなどしました。津波注意報は31日午前10時45分に解除され、県内19市町村に出されていた避難指示も解除されました。県によりますと県内で人的、物的被害はありません。

一方で施設やイベントが中止になったところもありました。高知駅には室戸ドルフィンセンターが急遽、休園となり行けなくなった親子もいました。
(愛知から)
「楽しみにしてたけどなくなって残念」
「何しようかなって…」
(中学生)
「部活のはずやったけどなくなって、そのこと知らなくて学校に来てしまって帰るところ」
(東京から)
「(高知に)来る時には、避難タワーがどこにあるかや、山が近くにあって駆け上がる場所があるのか、ここは海が近いので意識はしている」
「この暑いさなかに飲み物も持たずに避難タワーに行くと大変なので、いつもすぐ持って行ける軽食と飲み物は必要と思った」
今回のような遠地地震は津波が到達するまでに時間を要することから津波警報や津波注意報、避難指示も長く発表される傾向があります。県は今回のような場合も「自治体からの情報を確認し、安全な場所で過ごす重要性」は変わらないとしています。

(高知県危機管理部 江渕誠 部長)
「遠地地震に伴う津波注意報、津波警報が出た場合は、速やかに自治体からの避難指示に従い、津波注意報、津波警報が解除されるまで避難を続ける、安全な場所で過ごすことが非常に大事」

高知地方気象台は、多少の潮位の変化が続く可能性があるとして、海に近づく際は十分に注意するよう呼びかけています。