こちらは「仙人の棚田」と呼ばれる椎葉村の田んぼです。
ここで収穫されたコメを使った日本酒が初めて造られました。
どんな思いが込められているのでしょうか。

棚田で栽培された食用のヒノヒカリ

延岡市にある清酒専門メーカーの千徳酒造。


この日、瓶詰めされたのは新しく完成した日本酒です。
原料は、通常の日本酒造りで使われる酒米ではなく、椎葉村の棚田で栽培された食用のヒノヒカリです。

そのきっかけとなったのは…
(松岡幸吉さん)「なかなかコメを作るだけではやっていけないし、その辺が難しいところですね」

椎葉村松尾地区に広がる「仙人の棚田」。

ここは、明治時代に水路が作られてからコメ作りが可能となり、大切に受け継がれてきましたが、近年は、高齢化や資材高騰などの影響で棚田の維持が難しくなりつつあります。

こうした課題を解決しようと、村内などで菓子店を営む椎葉昌史さんが企画したのが、仙人の棚田米を使った日本酒プロジェクトです。