トランポリンを使った福岡県の事業をめぐる汚職事件の裁判です。

5000万円以上の賄賂を県議に渡したとされる男に、検察は「賄賂の額が高額で偽装工作もした」などとして懲役2年6か月を求刑しました。

送検される鬼木被告

贈賄の罪に問われている健康器具販売会社の実質的経営者、鬼木義美被告(66)。

起訴状などによりますとケア・トランポリン事業への補助金を盛り込んだ予算を成立させるため、当時、県議会議員だった片岡誠二被告に5500万円以上の賄賂を渡したとされています。

初公判で起訴内容を認めた鬼木被告。

31日の被告人質問で「賄賂の認識は当時なかった」と述べました。

検察側が論告で「賄賂の額は他の事案と比べ群を抜いて高額であり、発覚を免れるために銀行口座への振り込みを巧妙に偽装工作した」などと主張。

懲役2年6か月を求刑したのに対し弁護側は、執行猶予が付いた判決を求めました。

判決は9月24日に言い渡されます。