LPガスボンベの定期検査で必要な検査を実施しないまま合格させていた福岡県飯塚市の大内田産業に対し、福岡県は登録取り消しの行政処分を行い、警察に刑事告発しました。

登録取り消しの行政処分を受けたのは、飯塚市の大内田産業です。
福岡県によりますと大内田産業はLPガスボンベの定期検査で、法律で定められている耐圧試験を行わずに検査に「合格」させていました。
未検査のボンベは5年間でおよそ8万5000本に上ります。

これを受け、福岡県は「容器検査所」としての登録を取り消す行政処分を行うとともに、高圧ガス保安法違反の容疑で大内田産業と大内田仁嗣社長を刑事告発しました。
福岡県 工業保安課 吉永正樹 課長
「やるべきことをしていない。本数も膨大なおかつ、長期間にわたりやったことを認めなかったということでございますので、もちろん警察の方に対応をお願いしたいと考えているところです」
福岡県LPガス協会が県内に設置された未検査ボンベを緊急点検したところ、異常はみられなかったということです。
また、福岡県は11月末までに未検査のボンベおよそ8万5000本をすべて回収し再検査するとしています。