竹田さんが所属する「JA新いわて南部地域花卉生産部会」は主に雫石町内の生産者で構成され、現在リンドウを栽培しているのは24の個人と法人です。


そのうちここ10年の新規就農者は、竹田さんを含め13と全体のおよそ半数になります。
全国的に花き農家が減少傾向にある中で、ほ場見学の開催や就農後の作業を部会員同士が協力することが新規就農者の増加につながっているといいます。

(JA新いわて南部営農経済センター 水本あゆみさん)
「需要期にお金を稼げるということと、失敗や成功した経験を話すことで親近感がわいて取り組みやすい環境を整えていると思います」

生産者の増加に伴い出荷量と販売額も年々増えていて、南部地域花卉生産部会のリンドウの販売額は去年初めて1億円を突破しました。
花は関東や関西など全国に出荷されています。

生産者の竹田さんも愛情をこめて育てた花が多くの人の手に届くのを楽しみにしています。

(竹田八千代さん)
「みなさんの家庭や職場に飾られたときにきれいなリンドウだなと言ってもらえれば私は幸せ」

2025年は天候にも恵まれ、安定した出荷量が見込まれるという雫石町のリンドウ栽培。出荷作業は、10月末まで続きます。