30日、島根県内の2本の川でアユとボラが大量死しているのが見つかったと、島根県が発表しました。今後、水質調査と死んだ魚の検体分析が行われます。
島根県河川課によりますと、30日、川本町を流れる江の川水系の濁川と、浜田市を流れる唐鐘川水系の唐鐘川で、それぞれ100匹程度の魚が死んでいるのが確認されたということです。
濁川については、30日午前9時ごろ、地元住民から島根県県央県土整備事務所に通報があったということです。
その後、県土整備事務所の職員が現地を訪れ、濁川の下流でアユなど20匹程度が死んでいるのを確認、その後上流に向かって調査を進めると、4地点で合計100匹程度が死んでいることが分かりました。
一方、唐鐘川については、30日午後1時ごろ、地元住民から浜田市役所を通じて島根県浜田県土整備事務所に通報があったということです。
その後、県土整備事務所の職員が現地を訪れ、唐鐘川の下流でボラが100匹程度死んでいるのを確認しました。
2件とも、川の水に臭いや異常な色はないということです。
唐鐘川のボラについては9割程度回収していて、濁川のアユについても回収を急ぐと共に、今後は県環境保健公社がそれぞれの川で水質調査を実施し、県水産技術センターがへい死魚の検体分析を進めるなどして、魚の死因などを調べていく方針です。