富山県教育委員会は29日、2026年度の県立高校の募集定員を決定しました。全日制は初めて6000人を切って過去最少となり、5学級が減少しました。県教委は学級編成で考慮した点として、公私比率の撤廃や私立高校の授業料無償化などを上げています。

来年度の全日制の県立高校34校・計5926人で、記録が残る1951年以降はじめて6000人を下回りました。
募集定員が前年を下回るのは11年連続で今年度と比べると、5学級98人の減少です。

来年度から学級数が1学級減るのは入善・上市・八尾・富山西・伏木の5校です。
最も減少幅が大きいのが上市と八尾で募集定員が30人減ります。
魚津工業と中央農業は学級数には変化はないものの募集定員が減ります。

一方で、富山いずみ・小杉・南砺福野の3校は募集定員が増えました。
県教委では今回の募集定員について、来年度からの公私比率の廃止や県立高校の志願倍率の低下やバラツキ中学校の卒業者数の減少などを考慮した上で、1学級定員40人を基本として編成。
各中学校別の志願状況をもとに、卒業予定者数から県立高校の学科ごとに志願者数を推計し決めたとしています。
募集定員の減少について県教育委員会の廣島伸一教育長は――

県教育委員会 廣島伸一教育長
「大きなトレンドとして、児童生徒数が減ってきている。その中でのひとつの結果であろうと思っている。残念ながらこのあとも減っていくという状況はわかっているのだが、私どもとしてはいずれにしても各校の魅力を高めて、生徒さんに来てもらえる県立高校をつくっていくというのが、私どもの責務だと思っている」