JALグループは、役割を終えた航空機の機体を、今後国内でリサイクルすると発表しました。シートや、ライフベスト、ボルトに至るまで、無駄にしない。
航空機ファンにも嬉しい取り組みを紹介します。

■退役した航空機の96%をリサイクル


今回リサイクルされるのは、17年間、札幌や沖縄那覇線など国内線で運航されて去年退役した「ボーイング777」。JALグループは、機体のほぼ全て、96%を国内でリサイクルするとしています。
機体に使われた部品の数は、約300万個!
どのようにリサイクルされていくのでしょうか?

▼エンジン・タイヤなど⇒航空機の部品として再利用

▼アルミ・鉄・金属などの素材差⇒溶かして再資源化

▼ファーストクラスのシート⇒商品を検討

▼ライフベスト・シートカバーなど⇒バックなどに加工して商品化

■ライフベストが「ポーチ」に変身!


JALグループでは、2021年7月から、機体を再利用する取り組みを始めています。
第1弾として販売されたのが、ライフベストを再利用した『ポーチ』です。


他にも、クラスJのシートを利用した『トートバッグ』や、エンジンの素材からできた『キーホルダー』なども発売されています。
さらに、機内設備をホテルでリサイクル使用した『ウイングルーム』もあるということです。

商品企画に携わる、JALの矢田貝氏に、スタジオに来てもらいました。


JALエンジニアリング 商品企画担当 矢田貝弦氏:
こちらが、『ポーチ』の元々の形である、ライフベストです。
実際に航空機に搭載されていたもので、約2000着が、定期取り卸しのために毎年廃棄になっていました。整備士の「もったいない」という声がきっかけで商品化しました。


コメンテーター 中川翔子:
イラストがゆるくてかわいい。色もかわいいです。
やっぱり素材が丈夫で長持ちしてくれそうだし、開けるとJALのマークが書いてあって愛おしいですね。おしゃれ。
これを(緊急事態でライフベストとして)使う機会がなくてよかったなって思いますね。

JALエンジニアリング 商品企画担当 矢田貝弦氏:
一度も使われることのなかったライフベストたちを、このような商品に生まれ変わらせています。

こちらのポーチ、2021年10月に限定1000個発売され、すぐに完売した人気商品となっています。