放射性物質を含む処理水を海に放出するための海底トンネルの工事で、出口部分の設置が18日から始まりました。
政府と東京電力は、福島第一原発で増え続ける放射性物質を含む処理水を海水で薄め、来年春ごろに海底トンネルを通じて沖合およそ1キロから海に放出することを計画しています。
東京電力はトンネルの放出口に、「ケーソン」と呼ばれるコンクリートでできた箱型の基礎部分を設置する作業を18日午前11時前から始めました。
8月上旬から工事の準備をしてきましたが、気象や波の高さなどの条件を満たしたとして、18日に船からクレーンで「ケーソン」を海底におろし、作業は18日中に完了する予定です。
東京電力では、海底トンネルの完成は当初の予定通り来年春ごろを目指しています。
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