夏真っ只中ですが、28日、高知県高知市で“新米”の出荷が始まりました。量・質ともに「平年並み」ということですが、価格は依然として高止まりを続けていて、去年の2倍ほどとなる「5キロ4000円台」となる見込みです。
次々とトラックに積み込まれていくのは、1年で最も早い県産の新米「南国(なんごく)そだち」です。
「南国そだち」をはじめとする銘柄米の価格は、依然、高止まりが続いていて、JA高知県は、去年は「5キロ2000円台」だった小売価格が、今年は「5キロ4000円台」になると見込んでいます。
現時点での「南国そだち」の集荷量は、去年の93%ほど。収穫量の違いだけでなく、生産者のJA以外への販売も集荷量の減少に関係しているとみられ、業者によりますと、“集荷合戦”が価格高騰に影響しているとみられます。
(『南国そだち』の作付面積は去年と変わらず)
こうした中、JAも、相場に合わせて生産者に払う「概算金」を上げるなどして対応しているため、価格が下がりづらくなっているということです。さらに、北海道や新潟での少雨高温も、今後のコメ価格に影響するとみられています。
◆JA高知県 米穀課 西森弘一 課長
「お米どころはこれから収穫が始まるので、そちらの動向が今後の価格を左右するのではないか」
JA高知県は、生産者へのメリットを充実させ、安定した集荷につなげたいとしています。