新潟市で建築設計業を営んでいた『石動建築設計事務所』が、販売不振のために14日付で事業を停止し、事後の処理を弁護士に一任していたことが分かりました。
民間の信用調査会社・東京商工リサーチによりますと、負債総額は約5200万円と見込まれています。

1976年9月に設立し新潟市中央区文京町に置く『石動建築設計事務所』は、これまでに阿賀野市立水原中学校や新潟市の教育文化施設「クロスパルにいがた」などを手掛けるなど、学校・体育館・福祉施設・公民館・学習センター・給食センターなどの公共建築物を得意とし、新潟県内自治体からの発注を主体に2017年9月期には1億3694万円の売上高を計上していました。

しかし、提案力が評価されていた一方で、近年は市況の低迷や他社との競争激化などが相まって売上高が2000万円台に落ち込むなど赤字損益が続き、2024年9月期時点で債務超過額は8323万円に拡大。その後も業況の好転材料が乏しいまま、資金繰りも限界に達したものとみられています。