■価格高騰を乗り切る酒店の秘策 空よりも船
ボージョレ・ヌーボーにも押し寄せる値上げの波。「苦渋の決断」をした店もあります。
都内にあるレストラン「アレグリア練馬店」は、肉料理を中心にメニューを展開。
ランチタイムには牛肉と豚肉、さらにチキンも味わえるボリューム満点のプレート料理「ミックスプレート」(1000円、ランチ限定)などが楽しめます。
ボージョレ・ヌーボーは肉料理にもあうということでポスターでPRするなどして解禁日を心待ちにしてきました。
アレグリア練馬店 水谷博之オーナー
「1年に1回のお祭りみたいな感じ」
店では2021年、串に刺した肉をじっくり焼いたシュラスコの食べ放題と、ボージョレ・ヌーボーの飲み放題を合わせたコースを提供。2022年もホームページで同様のコースを提供するとしていましたが・・・
アレグリア練馬店 水谷博之オーナー
「(ボージョレ・ヌーボーは)大体20~30%は仕入れ値で上がっていると思います。飲み放題で提供するのはやめてグラスワインで(提供する)。ちょっと残念は残念」
やむなく“ボージョレ飲み放題”は断念。背景には価格の高騰を受け、仕入れの量を減らしたことがあります。
東京・墨田区の酒店「IMADEYA」では、ある“秘策”で値上げに対抗していました。
11月17日に解禁されたボージョレ・ヌーボーですが店頭に並んでいるのは、わずか6本と控えめ。実は発注した半分以上が、まだフランスから到着していないといいます。
IMADEYA 角谷くるみ店長
「今年のヌーボーはどうしようかっていうのは、すごく悩みに悩んだ1年ですね」
何とか値上げをせずに販売できないか、そこで考えた“秘策”というのが、発注の半分以上を「空輸」より輸送費が安い「船便」に変えること。「船便」は輸送に時間がかかり11月17日の解禁日から約1か月、到着が遅れてしまいますが、その分値上げをせずに販売できるといいます。
IMADEYA 角谷くるみ店長
「いまオリジナルのヌーボーは、きっと船に揺られて海の上を走っているかと思います」
また、この時期は国産ワインの新酒も登場。購入した人は・・・
国産ワインの新酒を購入
「日本のワインが好きなので毎年楽しみにしています。その年のぶどうの新しいワインなのでフレッシュな味わい」
この店では国産ワインは値段を変えることなく提供。特に国産の赤ワインは「おでん」や「肉じゃが」などの和食にもよく合うそうで、オススメだということです。
”ワイン県”山梨では地元のワイナリーが作った新酒ワイン「山梨ヌーボー」が11月3日に解禁。大勢の人が新酒の味を堪能しました。
「ボージョレ・ヌーボー」に「国産のワイン」皆さんは、どんなワインの新酒を楽しみますか?