国境地帯で交戦しているタイとカンボジアは、アメリカのトランプ大統領の仲介で、停戦に向けた協議を開始することで合意したと明らかにしました。

タイとカンボジアが領有権を主張し合う係争地では、24日から軍事衝突が広がり、双方で民間人ら160人以上が死傷したほか、13万人以上が避難しています。

こうしたなか、両国は27日までに、停戦に向けて早期に協議を始めることで合意したと明らかにしました。

これに先立ち、アメリカのトランプ大統領は、タイのプムタム首相代行とカンボジアのフン・マネット首相にそれぞれ電話し、停戦を求めていました。

軍事衝突の発端はカンボジア側にあるとの立場をとるタイ政府は、停戦合意には「カンボジアの真摯な態度が必要だ」との声明を発表。

一方、カンボジアメディアは、「27日未明からタイ軍が砲撃などを繰り返し、戦闘はまだ続いている」と報じていて、予断を許さない状況です。