福島市にある氷を作っている工場では、今、製造のピークを迎えています。
鈴木夕里菜アナウンサー「透明の美しい氷が天井の高さまで積み上げられています。外の暑さが嘘のように寒くひんやりとしています」

1日に製造する氷の量は40トン。連日の猛暑が工場の忙しさに拍車をかけていて、生産ラインはフル稼働です。
郡山冷蔵製氷福島工場・二階堂均工場長「従来の注文に比べて2割~3割は多い注文をいただいている」

「角氷(かくひょう)」と呼ばれる氷は、厚さ26センチ、重さは、なんと1本135キロもあります。この氷は、今の時期1日中、外に置いてもとけきらないほどの耐久性があるといいます。長持ちする氷の秘密は、水を凍らせる過程にあります。

阿武隈山系箕輪山の地下100mからくみ上げた水に、機械で空気を入れながら、48時間かけてじっくりと凍らせます。そうすることで、硬くてとけにくく、透明度の高い氷が完成するということです。これらの氷は、使いやすい大きさに砕いた後、スーパーでよく見かける袋詰めの氷に生まれ変わるほか、イベントなどにも使われるということです。

郡山冷蔵製氷福島工場・二階堂均工場長「氷そのままを置いておいて、涼んでいただいたりしてもらえればいいかなと思う」
連日の猛暑を乗り切るのに欠かせない氷。まだまだ忙しい日々が続きそうです。