アメリカのトランプ大統領は、改修工事が行われているFRB=連邦準備制度理事会の本部を訪れ、政策金利の引き下げをめぐり対立しているパウエル議長とともに現場を視察しました。

アメリカの中央銀行にあたるFRBの本部では、現在、改修工事が行われていますが、トランプ大統領は25億ドル=3650億円あまりに上る工事費用が「高すぎる」などと問題視しています。

トランプ氏は24日、自ら本部を訪れ、FRBのパウエル議長とともに工事の現場を視察しました。

アメリカ トランプ大統領
「(工事費用は)31億ドルくらいになりそうだ。少し、いや、かなり増えた。27億ドルが31億ドルになった」

トランプ氏が工事費用がかさんでいると批判し、これに対しパウエル議長が首を振る場面もありました。

また、トランプ氏はパウエル議長の隣で改めて政策金利の引き下げを求めました。

アメリカ トランプ大統領
「彼には金利を引き下げてほしい。それ以外にないだろう」

独立した運営が重視されるFRBの本部を現職の大統領が訪れるのは異例で、圧力を一段、強めた格好です。

一方、視察終了後、パウエル議長の解任については「その必要はないと思う。彼は正しいことをするだろう」と話しました。