今年3月、岡山県南部で発生した山林火災。鎮火から3か月半ほどが経ったきょう(24日)、すべての道路の通行止めが解除されました。道路沿いの山肌は焼け焦げたままで、復旧に長い時間を要する現実を改めて突き付けています。

(小山昌克記者)
「山肌はまだ黒く焼けこげ、倒木も散見されます。森林の復旧事業が必要なことが見て取れます」

季節が変わった今も生々しく爪跡が残る現場です。岡山県南部で3月23日に発生した大規模山林火災は、4月11日に鎮火しました。486ヘクタールが焼け、記録が残る1965年以降県内で最大の山林火災になりました。

(地元の人)
「当時はやっぱりかなり怖かった。ただ山を見る限りかなり残っているんで、岩肌とかあれが早く復旧してくれればと思う」

火災の影響で落石・倒木などのおそれがあるとして岡山県道・長谷小串線は通行止めになっていましたが、安全対策工事が完了したとして岡山市はきょう(24日)夕方に規制を解除しました。

この県道は岡山市南区飽浦から玉野市を経由して南区小串に至る約7.5kmの標高200m前後の尾根上を東西に進む道路です。

きょう(24日)は大森岡山市長も視察に訪れました。3か月あまりを経てひとつの区切りを迎えた山林火災です。

(地元の人)
「やっぱり緑がもどってほしい。動物も山に戻れるようになってくれればな」

(道路の利用者)
「通常に戻ってとりあえず良かったかな。普段の通れる道であったりとか、景色であったりとか、いつもあるものが普段通りにあるというのがやっぱりとてもありがたいことだなと思いました」

岡山市では今後も木を植えるなど、森林の復旧に向けた治山事業が円滑に進むよう、県への協力を続けていきたいとしています。