
RKB 江里口雄介記者
「普通の塗料を塗った鉄板、ずっと手を置いておくことが出来ないほど熱いです。ジーンとくる熱さになっています。こちらは、特殊な塗料を塗った方ですが、ずっと手置いていても大丈夫なぐらいの熱さです」

サーモグラフィーで見ても、一目瞭然。
通常の塗料では46度になっているのに対し、放射冷却塗料は42度に抑えられています。
これまでに、日産自動車の工場などにも導入されていて、実際に天井裏の温度が10度前後下がったということです。
この放射冷却塗料の実証実験を行うのは政令市では初めてですが、港湾地区に着目したのにも意味があります。

福岡市港湾計画部 中村晋太朗計画課長
「金属型の薄い屋根の倉庫が多くございますので、そういったところへ、導入が進んでいって、カーボンニュートラルにつなげていければという風に思っています」
日本はパリ協定に合わせて、2050年に温室効果ガスの排出量実質ゼロを目指していますが、福岡市はそれよりも10年早い、2040年のカーボンニュートラルの実現を目指しています。
室温の上昇を抑えることでエネルギーを削減できるという放射冷却塗料に大きな期待がかかります。
福岡市港湾計画部 中村晋太朗計画課長
「民間の倉庫さま、といったところで導入していって、官民ともにそういったカーボンニュートラルの取り組みを1歩でも前進させられればと思っております」