シンガポールで行われている世界水泳選手権の競泳日本代表が23日、開催国のシンガポールへ向け出発した。競泳代表は池江璃花子(25、横浜ゴム)、オリンピック™3大会出場の鈴木聡美(34、ミキハウス)やパリ五輪400m個人メドレー銀メダルの松下知之(19、東洋大学)ら総勢30人超の体制で大会に臨む。

取材に応じた鈴木は現在の調子について「合宿の成果も出てきてますし、少しずつ調整も上手くできているのかなと。ただまだ、トップスピードは出せていないので現地に行ってからも疲労を抜いて調整ができれば。私の場合は特に疲労を抜くというのがポイントになってくる」と話した。

3月に行われた日本選手権で50m、100m、200mの平泳ぎ3種目全てで優勝し、大会3冠を達成。参加標準記録も突破し、今大会は個人種目3種目に出場する。「20代くらいだったら元気いっぱいで泳げたと思うが、30代を超えてまだ(参加標準記録を)切れるとは思っていなかった。『大変だな、忙しいな』とも思ったが、出るからには胸張っていこうという思いで今はいっぱいです」と胸の内を明かした。

五輪では3つのメダルを獲得しているが、世界選手権のメダルはまだ手にしていない鈴木。「世界選手権は最高峰の大会と位置付けていて、5回目の出場。そろそろメダルが欲しいなという思いが強くなってきている。ただ、メダルに集中すると泳ぎが乱れるかもしれないので、あくまで自己記録更新という信念を貫きながらメダル獲得を目指せればと思う」と意気込んだ。